転勤・引っ越し

転勤族の部屋のカビ対策|引っ越し5回、退去費用で困らないためにやっている習慣

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賃貸の部屋にカビが生えると、地味に困ります。掃除は面倒だし、健康にもよくない。

でも転勤族にとって、カビが怖い理由はそれだけではありません。

退去のときの費用に、関わってくることがあるからです。

転勤族は2〜3年ごとに引っ越すので、退去のときに部屋を見てもらう機会が、人より何度もあります。ふつうの方が10年に1度のことを、私たちは繰り返し経験するわけですね。

我が家は引っ越し5回、転勤族の妻を10年以上やってきました。そしてカビで退去費用を請求されたことは、一度もありません。そもそもカビに悩まされたこともないんです。

特別なことは何もしていません。
ただ「仕組み」で防いでいるだけです。

この記事では、我が家が実際にやっているカビ対策を、転勤族の目線で全部書きます。

目次

知っておきたいこと:カビは「退去費用」に関わります

先に、いちばん大事なことを書きます。

知っておくと安心なこと

退去のときの費用については、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」という基準があります。

ざっくり言うと、こう分かれています。

  • ふつうに暮らしていて起きる傷み → 大家さんの負担
  • 住む人の使い方で起きた傷み → 借りている人の負担

カビもこの考え方で判断されます。建物の構造が原因なら大家さん側、「結露に気づいていたのに、そのままにして広がってしまったカビ」は借りている人の負担、というのがガイドラインの考え方です。

とはいえ、これは知っていれば防げる話でもあります。難しいことをする必要はありません。ちょっとした習慣で、じゅうぶん防げます。

これを知ってから、私はカビ対策を「面倒な家事」ではなく「あとで困らないための、ちょっとした備え」だと思うようになりました。身構える必要はありませんが、知っておくと安心です。

※ガイドラインは「一般的な目安」で、法律そのものではありません。実際の判断は部屋の状態や契約内容によって変わります。気になることがあれば、契約書を確認したり、管理会社や大家さんに相談してみてください。

転勤族がカビに気をつけるべき、3つの理由

1. 退去の回数が、圧倒的に多い

引っ越すたびに、部屋の状態を見てもらう機会があります。ふつうの方が10年に1度のことを、転勤族は何度も経験するということですね。だからこそ、日ごろの習慣が効いてきます。

2. 部屋の性格が、毎回変わる

前の家で大丈夫だったやり方が、次の家では通用しません。北向き、1階、角部屋、風通しの悪い間取り——引っ越すたびに条件が変わるので、「前と同じでいいや」が通じないんです。

3. 荷造りのときに、はじめて気づく

退去の直前、家具を動かしてはじめて壁のカビに気づく——これがいちばん困るパターンです。

そのころには、もう対処する時間がありません。だからこそ住みはじめたときに、先に手を打っておくのがいちばんラクなんです。

だからこそ、住みはじめた「最初」が勝負なんです。

我が家がカビさせない「4つの仕組み」

ここからが本題です。難しいことは何もしていません。頑張りに頼らず、仕組みで防ぐ——それだけです。

仕組み1:布団の下に「すのこ+除湿シート」

我が家はベッドを持たず、すのこの上に折りたたみフトンを敷いて寝ています。そのすのことフトンの間に、除湿シートを1枚はさんでいます。

これで4年以上、カビゼロ。湿った感じすらありません。

逆に言うと、フトンやマットレスを床に直敷きするのは、カビ製造機です。寝ている間の汗が、床とフトンの間で逃げ場をなくすからです。「1シーズンでカビた」という話をよく聞きますが、当然の結果なんです。

【カビ対策】敷くだけ除湿シート

すのことフトンの間に1枚はさむだけ。これが我が家の4年カビゼロの立役者です。

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ベッドを持たない暮らしについては、こちらの記事に詳しく書いています。

転勤族にベッドはいらない!すのこ+マットレス生活4年の本音【ミニマリスト夫婦】

「転勤族にベッドはいらない」——これが、引越しを繰り返してきた我が家の結論です。 とはいえ、床に布団を直接敷くわけではありません。行きついた先は『折りたたみすのこベッド+除湿シート+折りたたみマットレ ...

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仕組み2:クローゼットには「除湿シート」を必ず入れる

服をしまう場所は、空気が動きません。しかも服そのものが湿気を持っています。クローゼットや衣装ケースには、必ず除湿シートを入れています。

これは引っ越すたびに、真っ先にやることのひとつです。荷ほどきと同時に入れてしまいます。

仕組み3:玄関と靴箱には「除湿剤」

意外と見落とされるのが玄関です。靴は濡れて帰ってきます。それを閉じた箱にしまうわけですから、湿気がこもらないほうがおかしい。

我が家は玄関と靴箱に除湿剤を置いています。置いておくだけです。

靴箱のカビ、けっこう見落とされがちです。
気づいたときには靴がやられています。

仕組み4:家具を、壁にぴったりつけない

これがいちばん大事で、いちばん見落とされているかもしれません。

家具を壁に密着させると、そこだけ空気が止まります。壁も家具も湿気を逃がせず、気づいたときには壁紙が真っ黒。しかも家具を動かすまで気づけません。

数センチでいいので、壁から離してください。これだけで全然違います。

ちなみに、家具を置いた跡そのもの(床のへこみなど)は、ふつうに暮らしていれば起きることなので大家さん側の負担とされています。心配しなくて大丈夫です。

気をつけたいのは、湿気がこもってカビが広がってしまうこと。数センチ離しておくだけで防げるので、家具を置くときにちょっと意識してみてください。

いちばんカビるのは「水まわり」です

ここまで寝室や収納の話をしてきましたが、実はいちばんカビが生えやすいのは水まわりです。お風呂・洗面所・洗濯機まわり。ここを押さえておかないと、他をどれだけ頑張っても意味がありません。

我が家がやっていることを、3つ書きます。

1. お風呂を出るとき、タオルでひと拭き

いちばん地味で、いちばん効きます。

入浴後、壁や鏡の水滴をタオルでサッと拭く。これだけで、カビの生え方がまったく違います。

カビは水がないと育ちません。だから「水気を残さない」が最強の対策なんです。掃除でカビを落とすより、そもそも生やさないほうが100倍ラクです。

最後にお風呂を出た人が、使ったタオルでひと拭きするだけ。1分もかかりません。

カビ取り剤でこするより、
出るときに拭くほうが断然ラクです。

2. 掃除のあとに「防カビの燻煙剤」を使う

お風呂を掃除したあとに、防カビの燻煙剤(くん煙剤)を使っています。煙をたいて、浴室全体に防カビ成分を行き渡らせるタイプのものです。

これがだいぶ違います。目に見えない天井や、手の届かない隅まで効いてくれるので、黒カビが出てくるまでの時間が明らかに伸びます。

燻煙剤を使うコツ

「掃除したあと」に使うのがポイントです。

カビが生えてから使うものではなく、きれいな状態をキープするためのものだからです。すでに生えたカビには効きません。

数か月に1回のペースで十分。引っ越して入居した直後にやっておくと、その部屋のスタートがきれいになるのでおすすめです。

転勤族なら、入居してすぐにやっておくのが特におすすめです。前の住人の状態をリセットできますし、そこからのカビの進み方が変わります。

3. ドラム式洗濯機の部屋は、ドアを開けて換気する

これは意外と知られていない気がします。

ドラム式洗濯機は、乾燥のときに大量の湿気を出します。洗面所のような狭い部屋で乾燥をかけると、その湿気が部屋にこもります。

結果どうなるか——洗面所の壁や天井がカビます。

我が家は乾燥をかけるときは、洗面所のドアを開けておくようにしています。換気扇も回します。それだけで、洗面所のカビとは無縁になりました。

洗濯機自体は清潔なのに、
部屋のほうがカビる。
これ、盲点でした。

洗面所は窓がないことも多いので、ドアを閉め切ったまま乾燥をかけるのが一番危険です。ドアを開けるだけ。お金もかかりません。

【転勤族の特権】そもそも「カビにくい部屋」を選ぶ

ここが、転勤族だからこそできる対策です。

ずっと同じ家に住む方は、部屋を選び直せません。でも転勤族は、数年ごとに部屋を選び直せます。だったら、最初からカビにくい部屋を選べばいい。

二重窓(複層ガラス)の部屋は、結露しません

私の経験から、いちばん効果が大きかったのがこれです。二重窓の部屋は、本当に結露しません。結露しなければ、窓まわりのカビも発生しません。

内見のときに窓を見て、二重窓だったら「当たり」です。

ただし、二重窓の物件は多くありません

正直に書きます。二重窓の賃貸は、なかなか見つかりません。寒い地域や、比較的新しい物件でたまに見かける程度です。

「二重窓を条件にして探そう」と思うと、選べる物件がほとんどなくなってしまいます。

なので「あったらラッキー」くらいに考えて、なかった場合の対策(次に書きます)を用意しておくのが現実的です。

内見のときに見ておきたいポイント

チェックする場所見るポイント
二重窓かどうか。サッシに黒い点(前の住人の結露跡)がないか
押し入れ・クローゼットの奥においを嗅ぐ。カビ臭ければ要注意
北側の壁壁紙の変色・浮き・シミがないか
窓の数と位置風が通り抜ける間取りか(対角に窓があるか)

とくに「においを嗅ぐ」のはおすすめです。カビはにおいで分かります。内見中に押し入れを開けて、深呼吸してみてください。

二重窓じゃなかったら?結露との付き合い方

実際のところ、ほとんどの部屋は二重窓ではありません。我が家もそうでした。

その場合にやることは、シンプルです。

  • 結露は見つけたらすぐ拭く——放置するとサッシのゴムがカビます。ここは元に戻せません
  • 窓の近くに家具を置かない——結露が家具に移ります
  • 換気は「短時間・全開」で——ちょろっと長時間より、数分バーンと開けるほうが効きます
  • 厚手のカーテンは、結露を悪化させることがある——窓との間に湿気がこもります

「毎日きっちり拭く」は続きません。私も無理です。でも結露がひどい季節だけ、朝のひと拭きを習慣にするだけで、退去時の景色がまるで変わります。

物が少ないと、カビません

最後に、ゆるミニマリストとしての実感を。

物が多い部屋は、カビます。理由は単純で、物が空気の流れをせき止めるからです。

  • 収納にぎゅうぎゅうに詰め込む → 空気が動かない
  • 家具が多い → 壁との隙間が増える
  • 使わない物が眠っている → 誰も動かさないのでカビても気づかない

転勤族は、引っ越すたびに物と向き合わされます。あれは面倒ですが、実は防カビの点検作業でもあるんですよね。

「引っ越しのたびに減らす」を続けたら、
カビの心配もなくなりました。

もしカビてしまったら、退去前にやること

見つけてしまったら、放置がいちばんダメです。「見なかったこと」にして退去すると、そのまま請求されます。

カビを見つけたときの手順

① 早めに落とす
初期のカビなら、市販のカビ取り剤や消毒用エタノールで落ちることがあります。壁紙は傷むので、目立たない場所で試してから。

② 落ちない・広がっている場合は、管理会社に連絡する
黙って退去するより、入居中に相談したほうが有利です。建物の構造が原因なら、大家さん負担になることもあります。

③ 写真を撮っておく
入居時からあったカビなら、入居直後に写真を撮っておくのが最強の自衛です。これは引っ越しのたびにやる価値があります。

とくに③は、転勤族なら毎回やるべきだと思っています。入居した日に、気になる場所を写真に撮っておく。それだけで「元からありました」と言えます。

よくある質問

Q. カビがあると、必ず退去費用を請求されますか?

必ずではありません。国土交通省のガイドラインでは、建物の構造が原因のカビは大家さん側の負担とされています。

気をつけたいのは、結露に気づいていたのに、そのままにして広がってしまったカビ。これは借りている人の負担になることがあります。

とはいえ、この記事に書いた習慣を続けていれば、そもそもカビが生えません。あまり心配しすぎなくて大丈夫です。

Q. 除湿機は必要ですか?

我が家は使っていません。除湿シートと除湿剤で足りています。ただ、地域や部屋の条件によっては除湿機が有効なこともあります。まずは安い対策から試して、それでもダメなら検討すればいいと思います。

Q. 押し入れやクローゼットは、開けっ放しにしたほうがいいですか?

ずっと開けっ放しにする必要はありませんが、ときどき開けて空気を入れ替えるのは効果的です。我が家は除湿シートを入れているので、そこまで神経質にはしていません。

Q. ドラム式洗濯機を使っているのですが、注意点はありますか?

乾燥をかけるときは、洗面所のドアを開けて換気してください。ドラム式は乾燥時に湿気を出すので、閉め切った洗面所で使うと壁や天井がカビます。ドアを開けて換気扇を回すだけで防げます。

Q. 引っ越してすぐ、やるべきことは?

①クローゼットに除湿シート ②玄関・靴箱に除湿剤 ③家具を壁から数センチ離す ④気になる場所の写真を撮る——この4つです。荷ほどきと同時にやってしまえば、あとがラクです。

まとめ:むずかしいことは、していません

  • 転勤族は退去の回数が多いぶん、日ごろの習慣が効いてくる
  • 結露を放置して広がったカビは、借りている人の負担になることがある(国交省ガイドライン)
  • 我が家の仕組みは4つ:すのこ+除湿シート/クローゼットに除湿シート/玄関に除湿剤/家具を壁から離す
  • 水まわりが最大の勝負どころ:入浴後にタオルでひと拭き/掃除後に防カビ燻煙剤/ドラム式の乾燥中は洗面所のドアを開ける
  • 二重窓の部屋は結露しません(ただし数は少ないので、あったらラッキー)
  • 内見では押し入れのにおいを嗅ぐ
  • 入居したら気になる場所を写真に撮っておく

引っ越し5回、我が家はこれでカビ知らずです。特別なことは何もしていません。頑張りではなく、仕組みで防ぐ。これに尽きます。

次の引っ越しのとき、この記事が役に立てばうれしいです。

引っ越しでやることは、こちらにまとめています。

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