転妻のひとりごと

離れて暮らす母に冷凍弁当を送っています|毎日は送りません、飽きるから

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この記事に書いてあること


・実家が遠いと、できることは本当に少ない
・母は一人暮らし。もともと料理は得意ではありません
・足を痛めてから、買い物も気軽ではなくなりました
・私が冷凍弁当を送りはじめたきっかけは、母ではありませんでした
・値段より先に確認したのは「母がレンジを使えるか」
・送料を入れると、1食いくらになるのか
・毎日は送っていません。飽きるからです

目次

実家が遠いと、できることは少ないと思っていました

実家までは飛行機で行く距離です。帰るのは年に2回くらい。しかも転勤族なので、実家までの距離は数年ごとに変わります。

母のごはんのことが気になっても、私にできることはほとんどありませんでした。電話はできます。でも、ごはんは電話では作れません。

「ちゃんと食べてる?」と聞くくらいしか、できることがありませんでした。

近くに住んでいる人がいるから大丈夫、と思っていました

それでも私が心配しすぎずにいられたのは、ふだん実家の様子を見に行ってくれる家族がいたからです。

私はそれを、当たり前のことだと思っていました。

母は元気です。でも、買い物が気軽ではなくなりました

母は一人暮らしです

先に書いておきます。母は一人暮らしです。ですから、食事はぜんぶ自分のこととして回ってきます。

もともと料理は、あまり得意ではありません

もうひとつ正直に書くと、母は昔から料理があまり得意ではありません。面倒くさがりなところもあります。これは足を痛めるずっと前からです。

つまり「足が悪くなったから作れなくなった」わけではありません。もともと作るのが得意ではない人が、買い物にも行きにくくなった。これがうちの状態です。

去年、家の中でつまずいて、足にひびが入りました

母はもともと元気で、買い物も自分で行っていました。私が心配することは、正直あまりありませんでした。

変わったのは去年です。家の中でつまずいて、足にひびが入りました。

ケガそのものは治りました。ただ、それからずっと、足の調子がよくありません。

元気なのに、買い物には気軽に行けない

いちばん変わったのが、買い物です。

母は寝込んでいるわけではありません。家のことはできますし、電話で話していても元気です。でも「ちょっと買い物に行ってくる」が、前ほど気軽ではなくなりました。

荷物を持って歩く。段差をのぼる。混んだ店で立って待つ。足が痛いと、そのひとつひとつが重くなります。

「元気だけど、前と同じではない」。この状態が、遠くからだといちばん見えにくいです。

痛みが続くと、気持ちも少し沈みます

足は、今もずっと痛いようです。日によって違うみたいですが、痛みが続くと、それだけで気持ちは沈みます。

電話で話していて、前より少し声が暗いなと感じることがありました。

私が気にしていたのは、そこでした。ちゃんと買えているか。体調はどうか。この2つです。

「食べるものを買いに行く」は、思っているより体力がいります

元気なときは気づきません。でも足が痛い人にとって、買い物はちょっとした行事になります。

行くと決めて、支度をして、荷物を持って帰ってくる。ここがしんどくなると、食事は自然と簡単なほうへ寄っていきます。

親の食事の話は、たいてい「作れるかどうか」から始まります。でも実際は、その手前に「買いに行けるかどうか」があり、さらに手前に「もともと作る人かどうか」があります。うちは、その3つとも引っかかっていました。

それでも動きだしたきっかけは、母ではありませんでした

これまでは、家族が週に1回、作りに行ってくれていました

ここを支えてくれていたのが、近くに住む家族が、週に1回、実家に行って料理を作ってくれていたことでした。

週に1回まとめて作っておけば、母はそれを食べればいい。この形で、ずっと回っていました。私が心配しすぎずにいられたのは、これがあったからです。

様子を見に行ってくれていた家族が、行けなくなりました

ある日、ふだん様子を見に行ってくれていた家族が、一時的に実家へ行けなくなりました。

そのとき新しく母に何かが起きたわけではありません。支えるほうが、先に動けなくなったのです。そして週に1回の作りおきが、止まりました。

ちなみに母も、その家族も、たまたま足を痛めています。まったく別のことです。ただ、こういうことは重なるときには重なるのだと思いました。

このとき初めて、「あの人がいなかったら、実家はゼロになるんだ」と気づきました。

支えがある家ほど、抜けたときに一気にゼロになります

実家の近くに、きょうだいや親戚が住んでいる家は多いと思います。我が家もそうでした。

でもその人だって、いつまでも元気とはかぎりません。そして支えが1人しかいない家は、その1人が動けなくなった日に、いきなり支えがゼロになります。しかもそれは「ずっと」でなくていいんです。一時的でも、その間はゼロです。

親の食事について書かれた記事を読むと、たいてい「心配なら定期購入を」という流れになっています。でも私がほしかったのは、そういうものではありませんでした。

ふだんは支えがある。それが抜けたときに、遠くにいる私でも手を出せる方法。それが冷凍の宅配弁当でした。

遠くにいてもできることが、ひとつだけありました

飛行機の距離にいる私に、その日できることはほとんどありませんでした。すぐに仕事を休んで飛んでいくのも、現実的ではありません。

でも「食べるものを届ける」ことだけは、その日のうちにできました。

値段より先に確認したのは「母がレンジを使えるか」

冷凍の宅配弁当は、レンジが前提です

冷凍のお弁当は、冷凍庫から出して、電子レンジで温めるだけのものです。逆にいうと、レンジが使えないと成り立ちません。

私はここを、値段よりも先に確認しました。

どんなに安くても、親が温められなければ意味がないんです。

うちの母は、自分で使えました

母は自分で電子レンジを使えます。だから頼めました。もし使えなかったら、私はこの方法を選んでいません。

「親のために」と思って送ったものが、親の負担になってしまうことがあります。冷凍庫に入ったまま食べられていない、というのがいちばん残念な形です。

送る前に確認したい3つ


1.電子レンジを、親が自分で使えるか(いちばん大事)
2.冷凍庫に、10食ぶんの空きがあるか
3.受け取れる時間帯があるか(不在が続くと冷凍便は困ります)

私が注文して、実家に直接届くようにしています

やっているのは、届け先を実家にするだけです

難しいことは何もしていません。私が自分のパソコンで注文して、届け先の住所だけ実家にしています。支払いも私です。

母は、届いたら冷凍庫に入れて、食べたいときに温めるだけ。親の側に、新しく覚えてもらうことがありません。ここが、遠くに住む家族にはありがたい点でした。

いろいろ見て、ワタミの宅食ダイレクトにしました

冷凍の宅配弁当は、今はたくさんあります。私もいくつも見ました。

見ていて感じたのは、働いている人向け・若い人向けのメニューが多いことでした。ワンプレートでおしゃれなもの、しっかり食べたい人向けのもの。自分たちが食べるなら、そちらのほうがおいしそうに見えます。

でも今回、食べるのは母です。

「自分が食べたいもの」と「母が食べたいもの」は、たぶん違うんですよね。

その目で見ていくと、ワタミの宅食ダイレクトは和食のおかずが多いように感じました。煮物、焼き魚、あえもの。母がふだん食べているものに近いのはこっちだな、と思って決めました。

私が実際に頼んでいるのはこれです


ワタミの宅食ダイレクト(冷凍・宅配便で全国に届きます)



冷凍のおかずが届いて、レンジで温めるだけ
私が注文して、届け先を実家にできる
和食のおかずが多いと感じたのが決め手

※メニューは入れ替わります。今どんなおかずがあるかは、公式サイトで見てみてください。

あくまで私が見たときの印象です。選ぶときは「自分が食べたいか」ではなく「親が食べたいか」で見ると、選ぶものが変わります。

「ワタミの宅食」とは別のサービスです

ここは間違えやすいので書いておきます。名前がよく似た2つがあります。

「ワタミの宅食」は冷蔵で、毎日手渡しで届けてくれるもの。お住まいの地域によって、配達があるところとないところがあります。

「ワタミの宅食ダイレクト」は冷凍で、宅配便で届くもの。こちらは遠くからでも送れます。私が使っているのは後者です。

遠くの実家に送りたいなら、冷凍のほうです。ここを間違えると話が変わってしまいます。

いちばん気になったのは、やっぱり料金でした

「1食399円」には、送料が入っていません

調べていていちばん困ったのが、これです。紹介している記事のほとんどが「1食399円から」と書いていて、送料を足した金額を出していません。

でも実際に払うのは、送料を入れた金額です。

送料を入れると、1食いくらになるのか

私が最初に頼んだのは10食のお試しセットでした。お一人さま1回限りのものです。

2026年8月時点の金額で計算すると、こうなります(送料は本州・四国・九州の場合です)。

頼んだもの送料を入れた合計1食あたり
三菜10食(3,990円)4,870円487円
五菜10食(4,990円)5,870円587円

送料は本州・四国・九州が880円、北海道が1,210円、沖縄が2,420円でした。沖縄だと、送料だけで1食240円ぶん上がります。ここは実家の場所でずいぶん変わります。

399円のつもりでいると、届いてから「あれ?」となります。先に計算しておいてよかったです。

2回目からは、お試しの値段では買えません

ここも正直に書いておきます。お試しセットは1回限りです。2回目からは通常のセットになるので、1食あたりは上がります。

「お試しが安かったから」で判断すると、あとで金額が変わります。続けるつもりなら、2回目以降の値段のほうを見ておいたほうがいいです。

金額は変わります


ここに書いた金額は2026年8月時点のものです。セット内容も送料も変わることがあるので、頼む前に必ず公式サイトの最新の金額を確認してください。

ほかの方法と比べて、なぜ冷凍のお弁当にしたのか

離れて暮らす親の食事をどうにかしたいとき、方法はいくつかあります。それぞれ向き不向きがあるので、うちが冷凍のお弁当を選んだ理由と一緒に整理しておきます。

方法向いている場合向いていない場合
自分で作って送る手作りを届けたい自分が忙しい時期は止まる
ネットスーパー親が自分で料理をする料理そのものが負担のとき
地域の配食サービス親の住む自治体にある遠方から中身が分かりにくい
冷凍の宅配弁当温めるだけにしたいレンジが使えない

自分で作って冷凍して送る、はうまくいきませんでした

いちばん最初に思いつくのは、これだと思います。でもこの方法は、私の側の都合で止まります。私が忙しい月は、届きません。

それに転勤族は、台所も冷凍庫も数年ごとに変わります。今の家でできていたことが、次の家でできるとはかぎりません。

ネットスーパーは、料理をしてもらうことになります

材料は届きます。でもそこから先は、母に作ってもらうことになります。作るのがしんどい日のための方法をさがしていたので、これは合いませんでした。

地域の配食サービスは、遠くからだと調べにくい

自治体や地域の団体がやっている配食サービスもあります。ただ内容も条件も地域ごとに違って、遠くに住んでいると調べるのが大変です。

近くに住んでいる家族が動ける状態なら、こちらのほうが合うこともあると思います。私が困っていたのは、まさにその「動ける家族」がいない期間でした。

うちが冷凍の宅配弁当にした理由


1.全国どこでも、同じものが届く(転勤で私の住所が変わっても関係ない)
2.母がすることは、温めるだけ
3.注文も支払いも、私が全部できる

届いてから、どうだったか

母は、喜んで食べてくれています

母は好き嫌いがありません。届いたものをふつうに、喜んで食べてくれています。ここは正直、頼む前に少し心配していた部分でした。

味の好みは人それぞれなので、「絶対においしいですよ」とは言えません。ただ、うちの母には合いました。

「おいしかったよ」と電話で言ってもらえたときは、正直ほっとしました。

おかずだけなので、ごはんは別です

届くのはおかずです。ごはんは別に用意することになります。ここは頼む前に知っておいたほうがいい点だと思います。

うちの母はごはんは自分で炊けるので、問題ありませんでした。でも「これだけで一食が完成する」と思っていると、少し違います。

「見張られている」感じにならないのがよかった

離れて暮らす親のことが心配になると、つい見守りカメラや安否確認のような方向を考えたくなります。

でも、それを喜ぶ親ばかりではないと思います。食べものが届くだけなら、誰も嫌な気持ちになりません。私はここが、いちばん気に入っています。

最初は「もったいない」と言われました

断られたのは、いちばん最初の1回だけです

正直に書きます。最初に送ると伝えたとき、母には「もったいない」「いらない」と言われました。

理由を深くは聞いていません。ただ、たぶん私にお金を使わせるのが気になったのだと思います。

ここでやめてしまう人は多いと思います。せっかく心配して調べたのに、本人にいらないと言われると、それ以上すすめにくくなります。

それでも1回送ってみました

私は、そのまま送りました。

そうしたら「案外便利だった」「おいしかった」と言ってくれました。反対されたのは、その最初のときだけです。

「もったいない」は、食べる前の言葉でした。

説明するより、1回送ってしまうほうが早い

これが、私がいちばん人に言いたいところです。

言葉で納得してもらうのは、けっこう難しいです。栄養がどうとか、私が心配だからとか、そういう話をしても「大丈夫だから」で終わります。

でも実物が届いて、食べておいしかったら、それで話が終わります。説得はいりませんでした。

「たまに」だから、受け入れてもらえたのだと思います

もしこれが毎週、毎月、定期で届く形だったら、たぶん違いました。「そんなにお金を使わないで」と言われ続けていたと思います。

たまにしか届かないから、母も重く受け取りません。飽きないためだけでなく、受け入れてもらうためにも「たまに」がちょうどよかったのだと、あとから気づきました。

いやがられたときにやったこと


説得しなかった(栄養や心配の話をしても「大丈夫」で終わります)
1回だけ送ってみた
おいしかったら、それで終わり
定期にしなかった(毎回届くと、お金の話に戻ります)

冷凍庫に入るのか問題

10食は、思っているより場所を取ります

冷凍のお弁当なので、当然ですが全部を冷凍庫に入れる必要があります。10食となると、それなりの場所が必要です。

親の冷凍庫は、たいてい何かが入っています。作り置き、いただきもの、たまにいつのものか分からないもの。そこに10食ぶんが割り込めるかどうかは、送る前に聞いておいたほうがいいです。

うちの実家は、入りました

心配していましたが、実家の冷凍庫には入りました。これは家によって違うので、うちの例でしかありません。

心配なら、まず食数の少ないセットから試すのが安全だと思います。入らなかったときのほうが困ります。

毎日は送っていません。飽きるからです

これがいちばん書きたかったことです

私は毎日は送っていません。たまにです。

理由ははっきりしていて、毎日同じものが届いたら、飽きるからです。おいしくても、それが毎日になると別の話になります。

自分に置き換えると分かります。好きなお店でも、毎日は通えません。

お試しのあとは、ときどき頼んでいます

最初にお試しセットを頼んで、そのあとはときどき、必要だなと思ったときに頼んでいます。定期にはしていません。

母は好き嫌いがなく、届いたものを喜んで食べてくれています。それでも「毎日これ」にはしていません。

置き換えたいのは、食事そのものではありません

私が置き換えたかったのは、母の毎日の食事ではなく、「作れない日」のほうです。

体調がよくない日。暑くて台所に立ちたくない日。誰も様子を見に行けない週。そういう日にだけ効けばいいと思っています。

だから私にとってこれは、食事の置き換えではなく「保険」に近いものです。

転勤族だから、「私がいなくても回る形」を先に作ります

実家までの距離は、数年ごとに変わります

転勤族の実家との付き合い方は、少し特殊だと思っています。「実家が遠い」のではなく、「実家までの距離が数年ごとに変わる」からです。

今は飛行機の距離でも、次は新幹線で行けるかもしれない。その次はまた遠くなるかもしれない。自分がどこにいるかを前提にした計画が、立てられません。

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だから、先に「形」を作っておきます

私がどこにいても回る形を、先に作っておく。これは引っ越しのたびに考えていることです。

冷凍のお弁当は、そのうちのひとつでした。私がどこに住んでいても、同じように届くからです。

よくある質問

親に黙って送っても大丈夫ですか?

先に伝えたほうがいいです。冷凍庫の場所を空けてもらう必要がありますし、冷凍便は受け取りが必要です。「届くよ」と一言あるだけで、ずいぶん違います。

親がレンジを使えない場合はどうしたらいいですか?

冷凍の宅配弁当は向いていません。温める方法がないと、そのまま冷凍庫に残ってしまいます。この場合は、お住まいの地域の配食サービスなど、別の方法を調べたほうがいいと思います。

支払いは誰がするのですか?

私が注文して、私が払っています。届け先だけを実家にしています。親の側で、何かをしてもらう必要はありません。

ごはん(お米)も一緒に届きますか?

届くのはおかずです。ごはんは別に用意することになります。親がごはんを炊けるかどうかは、先に確認しておいたほうが確実です。

受け取りに親が家にいないと困りますか?

冷凍便なので、受け取りが必要です。置き配にはできません。出かけていることが多い親なら、届く日を先に伝えておくと安心です。

定期にしたほうが安いのでは?

安くなることが多いです。ただ我が家は「たまに」で使いたいので、定期にはしていません。毎日の食事を置き換えたいなら定期、作れない日の保険にしたいなら都度、という分け方でいいと思います。

まとめ

実家が遠いと、できることは本当に少ないです。それでもひとつだけ、遠くからでも手を出せることがありました。

この記事のまとめ


・母は一人暮らし・もともと料理は得意ではない/足を痛めて買い物も気軽ではなくなった
・支えは家族が週に1回、作りに行ってくれることだった
・きっかけは母ではなく、ふだん支えてくれていた家族が一時的に動けなくなったこと
・値段より先に確認したのは「母がレンジを使えるか」
・お試し10食は送料を入れると1食487円(2026年8月時点・本州四国九州)
2回目からはお試しの値段では買えない
・最初は「もったいない」と言われた。でも1回送ったら受け入れられた
毎日は送らない。飽きるから
・置き換えたいのは食事ではなく「作れない日」

同じように、実家が遠くて気になっている方の参考になればうれしいです。

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