冬になると、毎年ちょっと考えます。
『やっぱり、こたつがあったらいいな』
私は転勤族の妻で、引っ越しは10回以上。寒い土地に転勤したこともあります。
それでも、今まで一度もこたつを買ったことがありません。
欲しくなかったわけではないんです。毎年のように「いいな」と思ってきました。でも、そのたびに買わずにきました。
この記事は「こたつはダメ」という話ではありません。欲しいと思いながら、10回以上引っ越すあいだ、一度も買わなかった理由を書きます。
こんな方におすすめ
- 転勤族で、こたつを買うか迷っている方
- 数年で引っ越すのに、大きい家具を増やしていいか悩んでいる方
- 寒い土地に転勤が決まった方
10回以上引っ越して出した答え
- こたつは「1つの家具」ではなく3点セット(本体・天板・こたつ布団)
- ⭐次に寒い土地へ行くかどうかは、自分では決められない
- 賃貸は収納が少ない。使わない8〜9か月、しまう場所があるかで決まる
- 荷物が増えれば引っ越し代も上がる。しかも引っ越すたびに、毎回
- だから買うかどうかは「寒いかどうか」ではなく「この土地であと何回冬を越すか」で考える
- どうしても欲しいなら、買わずに借りるという手もある
目次
まず正直に:私はこたつを使ったことがありません
最初に書いておきます。私はこたつを持ったことがないので、「使ってみたけどイマイチだった」という話はできません。
これから書くのは、買おうかどうか毎年迷って、結局買わなかった側の話です。
実際に使っている方から見たら「そんなことないよ」と思う部分もあると思います。そこは正直にそう書きます。
買わなかった理由は、最初はただ「掃除が大変そう」でした
いちばん最初に引っかかったのは、これでした。
こたつ布団って、洗うの大変じゃないですか。
毎日足を入れるものなので、汚れないわけがありません。でも大きくて重くて、家の洗濯機には入らなさそうです。下に敷くラグも要ります。
これは使っていない私の想像なので、実際は「意外と平気」なのかもしれません。ただその想像だけで、私は最初の何回かは買いませんでした。

こたつは「1つの家具」ではありませんでした
何回か引っ越すうちに、掃除とは別の理由が出てきました。
こたつは、1つ買うと3つ増えます。
- こたつ本体(テーブル)
- 天板
- こたつ布団
さらに、たいていの場合は下に敷くラグもセットです。
いちばん困るのは、布団です
引っ越しの見積もりは、荷物の量で決まります。こたつ布団は、重くはないのにとにかくかさばります。
しかも冬以外は使いません。1年の3〜4か月しか使わないものを、押し入れの一角に置いて、数年ごとに運ぶことになります。
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荷物が増えると、引っ越し代も上がります
もう一つ、転勤族だからこそ気になることがあります。
引っ越しの見積もりは、荷物の量で決まります。荷物が増えれば、その分だけ金額は上がります。
こたつ一式は、本体・天板・布団の3点。トラックの中で、それなりの場所を取ります。
はっきりいくら上がるかは、荷物全体の量によるので私にも分かりません。ただ、相見積もりを何回も取ってきて、「荷物が少ないほうが安くなる」のは間違いないと感じています。
そして、これが一度きりではありません
ここが転勤族の特殊なところだと思います。
買うときに1回お金を払って、そのあとは引っ越すたびに、運ぶたびにお金がかかります。
5回引っ越せば5回。10回引っ越せば10回です。
転勤族にとっての、こたつの本当の値段
買う値段 +(運ぶ費用 × これから引っ越す回数)
そして「これから何回引っ越すか」は、やっぱり分かりません。
もちろん、こたつ一つで見積もりが跳ね上がるわけではないと思います。ただ「これも、これも」と積み重なった結果が、あの金額です。だから私は、大きいものを増やすときに一度立ち止まるようになりました。
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そしてもう一つ。賃貸には、しまう場所がありません
こたつを買うかどうかで、私がいちばん引っかかっているのは実はここです。
こたつを使うのは、1年のうち3〜4か月です。ということは、残りの8〜9か月は、どこかにしまっておくことになります。
そして賃貸物件は、収納スペースが少ないことが多いです。押し入れが一つしかない、クローゼットが浅い、そもそも和室がない。転勤のたびに部屋は変わりますが、収納が余っていた家はあまりありませんでした。
しかも、しまうものはこたつ布団だけではありません。季節で使わなくなる寝具は、ほかにもあります。それだけで押し入れはけっこう埋まります。
そこにさらに、こたつ布団が一枚。
買うかどうかを決めているのは、ここでした
こたつを買えるかどうかは、「置く場所」ではなく「しまう場所」があるかで決まります。
使っている3〜4か月ではなく、使っていない8〜9か月のほうで考える。これが、私が買い控えているいちばん現実的な理由です。
部屋が広く見えるかどうかは、家具を置いたときの話です。でも収納は、1年中ずっと効いてきます。

そして、いちばん大きな理由がこれです
転勤族だけが引っかかること
次に寒い土地へ行くのか、暖かい土地へ行くのかは、自分では決められません。
そしていつ引っ越すのかも、自分では決められません。
ここが、ふつうの「こたつ、いる・いらない」の話といちばん違うところだと思います。
寒い土地に行った年も、結局買いませんでした
実際に寒い土地へ転勤したこともあります。あのときは本気で迷いました。
でも買いませんでした。理由は単純です。
「この土地に、あと何回の冬がある?」と考えたら、分からなかったからです。
2回かもしれないし、1回かもしれない。もしかしたらもっと長いかもしれない。その「分からなさ」の前で、毎回手が止まりました。
だから、判断の軸を変えました
「寒いかどうか」ではなく、「この土地であと何回、冬を越すか」で考える。
こう考えるようになってから、迷う時間が短くなりました。答えが出なくても、答えが出ない理由が分かっているだけで、気持ちが落ち着きます。
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こたつの代わりに、私が使っているもの
買わないなら、寒さはどうしているのか。実際に使っているものを3つ書きます。
1.エアコン
いちばん基本です。賃貸には最初から付いていることが多いので、持っていく必要も、置いていく必要もありません。転勤族にとっては、これがかなり大きいです。
ただ、足元は寒いままです。そこを埋めるのが次の2つです。
2.電気の湯たんぽ
これが私には、いちばん合っていました。
最初は、お湯を入れるタイプを使っていました
昔ながらの、お湯を沸かして入れる湯たんぽです。あたたかいことはあたたかいのですが、毎回お湯を沸かすのが、地味に面倒でした。
それと、熱いお湯を注いで運ぶのが、少しこわかったです。
充電式に変えたら、まったく別ものでした
今使っているのは、コンセントで充電するタイプ(蓄熱式)です。変えてみたら、正直「こっちのほうが断然使いやすい」と思いました。
お湯タイプから変えて、こう変わりました
- お湯を沸かさなくていい
- 熱いお湯を扱わないので安全
- 充電がすぐ終わる
- あたたかさが長く続く
もっと早く変えればよかったです。
そして、転勤族にはここが大きいです
小さくて軽いので、引っ越しのときに困りません。ダンボールの隙間に入ります。
コンセントさえあれば使えるので、次の部屋の間取りを気にする必要もありません。
そして何より、こたつのように「置く場所」も「しまう場所」も要りません。この記事でずっと書いてきた2つの問題が、どちらも起きないということです。
私が使っている、充電式の湯たんぽ
お湯を沸かさずに使えるタイプです。コンセントに挿して充電しておけば、あとはコードなしで使えます。
正直に書いておくと、これで部屋は暖まりません。足元やお腹など、当てたところがあたたかくなるものです。
それでも私は、こたつの代わりとしてこれで足りています。

3.ヒーター
使っているのは、小型のセラミックヒーターです。
部屋全体ではなく、自分のいる場所だけを温めるのに使っています。脱衣所など、エアコンのない場所でも使えます。
使ってみて、よかったところ
- すぐにあたたかくなります。つけてから待つ時間がほとんどありません
- 持ち運びができます。部屋から部屋へ、脱衣所へと動かせます
- 石油のストーブに比べると、私は安心して使えています
最後のところは私の感じ方なので、人によると思います。ただ給油もいらないので、灯油を買いに行ったり、余ったぶんをどうするか考えたりしなくていいのは、単純に楽です。
ここでも「小さい」が効きます
この記事でずっと書いてきたことと同じです。小さいので、引っ越しのときに困りません。そして夏のあいだも、しまう場所にそれほど困りません。
こたつで引っかかった2つの問題が、ここでも起きません。
持ち運べる小型のヒーター
私が使っているのは、この形の小型ヒーターです。足元に置いたり、脱衣所に持っていったりして使っています。
部屋全体を温めるものではありません。「自分のいるところだけ、すぐにあたためたい」という使い方に向いています。
この3つで足りているか、正直に書くと
「こたつと同じ」ではありません。こたつの、あの下半身がまるごと包まれる感じは、この3つでは再現できないと思います。
ただ「寒くて困る」ということは、今のところありません。そして3つ合わせても、こたつ一式より小さくて軽いです。

それでも、こたつが欲しいときは「借りる」という手があります
ここまで「買わなかった」と書いてきましたが、こたつを否定するつもりはまったくありません。
むしろ寒い土地に長くいることが分かっているなら、あったほうが絶対にいいと思います。私が買わなかったのは、それが分からなかったからです。
転勤族には、3つ目の選択肢があります
「買う」「持たない」の2つで考えると、行き止まりになります。でも家具は借りられます。
- 寒い土地にいる間だけ借りる
- 次の転勤先が暖かければ、返して終わり
- 処分の手間も、運ぶ手間もかからない
「あと何回冬があるか分からない」という転勤族の悩みに、いちばん形が合っているのがこれだと思います。
借りるなら
買うなら、ここだけは確認したいこと
もし買うと決めたなら、転勤族としては次の2つを見ておくと後悔しにくいと思います。
- こたつ布団は、家の洗濯機で洗えるサイズか(コインランドリー前提だと続きません)
- 次の部屋にも置ける大きさか(賃貸の間取りは毎回変わります)
特に2つ目です。今の部屋にちょうどいいサイズが、次の部屋で大きすぎることがあります。転勤族が家具を買うときに、いちばんやりがちな失敗だと思っています。
こたつが向いている転勤族と、向いていない転勤族
「いる・いらない」は人によって変わります。10回以上迷ってきた立場から、分け方を書いておきます。
向いていると思う人
- 次の転勤まで、まだ何年かあると分かっている
- 寒い地域で、冬が長い
- 家にいる時間が長い(在宅で仕事をしているなど)
- ダイニングテーブルを置かず、もともと床で過ごす暮らしをしている
向いていないと思う人
- いつ転勤するか分からない(私はここです)
- 次がどこになるか見当もつかない
- 収納が少ない部屋に住んでいる(こたつ布団の置き場がありません)
- 家にいる時間が短い
書き出してみて思ったのですが、向いているかどうかを決めているのは「寒さ」ではなく「見通しがあるかどうか」でした。転勤族がこたつで迷うのは、たぶんそこです。
よくある質問
Q.こたつは電気代が安いと聞きましたが?
私は使っていないので、実際の電気代は分かりません。一般的には「部屋全体を温めるより安い」と言われています。
ただ転勤族の場合、判断材料は電気代だけではありません。買う費用・運ぶ費用・処分する費用も一緒に考えることになります。私はそちらのほうが気になりました。
Q.賃貸でもこたつは置けますか?
置いている方はたくさんいらっしゃるので、置けないということはないと思います。
ただ賃貸で気になるのは、退去のときです。同じ場所に長く置くものは、床の状態が変わりやすいです。ラグを敷くなど、下に一枚あったほうが安心だと思います。
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Q.結局、買ったほうがいいですか?
「この土地にあと何年いるか」が分かっているなら、買っていいと思います。分からないなら、私はいったん見送ります。
そして見送ったからといって、我慢しているわけではありません。エアコンと電気の湯たんぽとヒーターで、じゅうぶん冬を越せています。

まとめ:こたつは「寒さ」ではなく「年数」で考える
この記事の要点
- 私は10回以上引っ越して、一度もこたつを買っていません(欲しいと思ったことは何度もあります)
- こたつは本体・天板・布団の3点。とくに布団がかさばる
- ⭐賃貸は収納が少ない。「置く場所」より「しまう場所」で決まる
- こたつの値段=買う値段+(運ぶ費用×これから引っ越す回数)
- ⭐次に寒い土地へ行くかは選べない。だから「この土地であと何回冬を越すか」で考える
- 代わりにエアコン・電気の湯たんぽ・ヒーターで足りています
- どうしても欲しいなら、買わずに借りるという手がある
転勤族の持ちものは、「好きかどうか」だけでは決められません。次にどこへ行くか分からないから、どうしても「運べるか」「置けるか」が先に来ます。
それを少しさみしく感じることもあります。ただこの考え方に慣れてから、迷う時間はずいぶん減りました。
同じところで迷っている方の、参考になればうれしいです。
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